皆さんこんにちは。丸谷元人です。
この度、福山隆先生の新しい講座が始まると伺いました。大変輝かしいご経歴を持ちの福山先生ですが、私自身様々な動画やご著書を通じて福山先生の深いご経験・知識に大変感銘を受けてきました。実際に私がわからなかった部分、朝鮮半島の事情、韓国、北朝鮮の権力構造など「なるほどそうだったのか!」と膝を打ったことも多く、よく勉強させていただいております。
初めて先生のご著書等に触れたのは今から7、8年前になるのですが、当時はアフリカや南太平洋で活動していた時期でありまして、自分一人で「要人警護」「情報収集」「テロ対策」する中、大国同士がうごめき合う色々な動きの中で「どういうふうに分析すればいいのだろうか?」と日々悩んでいました。
そういう中で福山先生の著作から、「政治というのはこうやって動いてるんだ」ということをよく勉強させていただきました。日本国内の外務省や防衛省、警察庁などの縦割りの構造や足の引っ張り合いなど、日本はこういうとこもあるのか、日本だけではなくて諸外国の情報機関もこういうことをお互いにやってるんだなということもよくわかりましたし「実際のインテリジェンスの現場ではこうやって判断するのか」と言うことを学ばせていただきました。
今でも先生の分析を拝読させて頂き、勉強させていただいております。
特に「自分が考えていたことは間違っていなかった」と思ったのが、福山先生の日米同盟は大事だが、盲信してはいけないと言う主張です。アメリカがいるから大丈夫なんだとか、アメリカありきの戦略というのではあってはならないし、中国とも非常に上手いことをやり、日本の国益をしっかりと確保しなければならないかということをおっしゃっていて、通常日本人の方は、やはり善悪二元論というか、敵か味方か、0か100かみたいな考え方をする傾向の人が右左、保守革新に関係なく多いわけですが、そういった方々と少し一線を画した形で発信されてるのを見て、この方々は、私はまさしく私が考えてきたことをそのままおっしゃっておられているのだなということに気づきまして、大変に嬉しかったという記憶がございます。
やはり現場で、いろいろ見られてきた方、特に海外でいろいろ見られてきた現場の方というのはやはり違った見方をするんだなというふうに思います。そういった意味でも日本国内で、言い方は悪いですが井の中の蛙で日本に来ているアメリカ人とか日本に来ている中国人ばかりを見て判断するとかいうのではなくて、実際に現地に行くことは重要だと考えます。福山先生は韓国やアメリカにもおられましたし、いまだに不透明な部分が多い地下鉄サリン事件を指揮官として現場で見てこられた、本当に時代の生き証人のような方であります。
今回、新しい福山先生の講座が始まるということですので、私自身も非常に楽しみにしておりますし、ぜひ福山先生の講座をご覧になっていただいて、もっと深く勉強して頂きたく思います。私も一緒に皆さんと勉強していきたいと思いますので、その中で、また新たな見方や、インテリジェンスというものがどうやってこの国を守っていくのか、もしくはこの国がいかにインテリジェンスが少ないために、今日のような状況になっているのかということを、福山先生もおそらく別の形でおっしゃってくださるとは思いますので、ぜひご覧なって頂きたく思います。宜しくお願い申しあげます。